試合前後を振り返る記事です-


2019年11月9日 トイカツファイトビギナー

キックボクシングを始めて1年と10か月、ついに試合デビューです。

始めた頃には考えられなかったことです。

まず、これまでの経過を簡単に振り返ってみます。


2017年秋
キックボクシングジムに通ってみたい、なんて思いが浮かぶ。

2018年1月
ある朝ふとキックボクシングのことを思い出してジムを検索、すぐにその朝の体験クラスに申し込む。体験クラスを経てそのまま入会。入会後はクラスには入らず、主に自主練習とトレーナーさんのミットに打ち込むミット練習をメインに週2回くらい通う。


2018年4月
いつも練習しているジムにない設備(スピードボール)があるかもとの情報で、西日暮里のジムに足を運ぶ。スピードボールはなかったが、これからマススパーの練習で誰でも参加できると知らされる。せっかくなのでと思い初めてのマスに参戦、コテンパンにやられる。

この時に自分のレベルの低さを知りながらも遠慮しないで参戦したのが、大きな一歩だった。

2018年5月
前回のマススパーで蹴られた足が回復した2週間後、またマススパーに参加したく西日暮里のジムに向かう。前回コテンパンにやられながらもその躍動感に病みつきになっていた。しかし、キックへの対処法を知らないままの参戦でローキックからハイキックまでまともに受け続け、特に両膝に酷い怪我をする。それ以来膝は良くなっていない(治る前に次の怪我をする)。

2018年11月
場所と時間が重なり、始めて渋谷のジムで練習する。そこで上級者クラスが始まり思わずそこに参加させてもらう(自分は上級ではないが参加可能だった)。その対人練習を模した受け返しが非常に楽しくて毎週月曜日に通うようになる。(その様子をマンデーキックボクシングとしてFacebookに投稿している)

3分1ラウンドで相手を変えてぐるぐる回る練習で、対戦相手との駆け引きの面白さに魅かれる。しかし、技術がないので激しく動き回るだけで中々上達しない。

2019年7月
長谷川正代先生に施術を受けたことがきっかけで、カラダの動きが柔らかくなる。先輩やインストラクターさんからも明らかに良くなったと言われる。

そしてインストラクターさんから「もうそろそろいいんじゃないですか?」と言われる。試合に出てもいい、という意味だった。

「当て感がいいし気が強いから、もしかしたら勝てるかもしれない」とも言われ試合に出ることを考え始める。それまでは考えられないことだった。

自分の力量のなさはわかっていたが、挑戦を先延ばしにすることは嫌だったので「試合に出ます」と宣言する。

2019年9月
11月に初心者の試合が組まれるとの情報が流れ始める。これに参戦する決意を固め、ボクシング中心の練習を始める。マンデーキックボクシングではキックが分が良いが、試合ではキックよりパンチの方が重要とのアドバイスだった。実際、キックは股関節の柔軟性がないために、実践向きではなかった。

2019年10月中旬
11月9日に試合が組まれるとの発表を受け、渋谷のジムで申し込みを行う。

体重制限より4.5キロ少ないため体重を増やすこと、それから股関節の柔軟性を増すことを日常で心がける。(しかし、どちらも試合まで変わらなかった)

2019年10月後半
試合前10日間くらい、無意識の働きがあったのかもしれない。ジムの手違いで退会扱いになっていたり、突き指したり(左手人差し指)、家具を蹴って足を痛めたり(左足小指)、その他にも...色々なことが意味ありげに感じられた。

試合に向けて盛り上げていこうと思ったときのアイデアが「挑戦者と晩御飯」。

「試合前の栄養補給に夕ご飯をご馳走になり、その代わりにコーチングを提供する」というもの。これを試合の予祝にした。

公式LINEで告知するとすぐに2件の申し込みをいただき、その後Facebookで告知すると最後の申し込みがあり、3組限定だったので1時間半で申し込み終了となった。お申し込みいただいた3組に方々とは、それぞれに意義深い時間を持つことができ、また美味しいお食事をいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいだった。

試合前々日
ジムに行くと、対戦表が発表になっていた。相手のお名前から検索すると15歳年下で試合経験がある、ということだけわかった。

試合前日
試合が近づくにつれ、自分の心境がどうなるのかは自分自身とても興味があった。

緊張するのか、怖くなるのか、心配するのか、気持ちが昂るのか、、、

ところが、そういった感情は起こらなかった。

ただ、その日を迎えられるのをとても幸運に感じ、皆さんが応援してくださっているのがとても嬉しかった。

一つだけいつもと違ったのは、どんなフィニッシュにしようか、気付くとそればかり考えていた。

作戦は以下の通り。①もし、格段に上手な人だったらとにかく前に出て接近戦でぐちゃぐちゃに戦う ②もし、同程度の人だったら前蹴りから入ってくるだろうから、それをうまく払ってその足にローキックを入れて足を使えなくしておいて、そこからパンチで戦う。フィニッシュはボディーにする。

この日はマイシップという講座がある日で、講座のある日は明け方にかけて沢山のインスピレーションが湧く。この日も同様だったが、同時に試合をどう戦うか、その妄想もありとても忙しい朝だった。

マイシップの講座はとても楽しく有意義な時間を過ごすことができ、また懇親会もいつも通り夜遅くまで飲んで食べて楽しく過ごせた。減量がなく普段から体調が良いのでありがたい。帰ってからまたお腹がすいて、のり弁を食べて熟睡。

試合当日
夜遅かったので、ゆっくり起きた。朝部屋の掃除をするつもりでしたが時間がなく断念し、朝とも昼ともつかない時間に近くのサイゼリヤでリブステーキを食べ、前から考えていた通り、ホットヨガ(90分)を受け、それから初の酸素カプセル(90分)に入り、それから試合会場のある大宮に向かった。

計量は4.5キロアンダーで余裕でパス。セコンドについてくれる先輩にもいたし、応援に来てくれた皆さんに会えて心強く感じた。セコンドの先輩にタオルを渡すとき「タオル投げないでください」とだけお願いした。先輩からは呼吸をすることを何度も言われた。

大混雑の会場でアップする時間も場所もなかく、その場で小刻みに動くのが精いっぱい。皆さん同じ条件。

「あとさき考えず、兎に角前にでること」それだけを考えてリングに入った。

先輩がロープを割ってくれる姿が慣れていて、とても心強かった。

3分1ラウンド

当然のように挑戦者の私は青コーナーから登場します。

技術もパワーもないキックボクシングです。

ド素人なりに試合を振り返ります。


緊張も昂りもなく、カラダを動かすことだけ考えているうちに始まった。

相手の方はキックが数段上手。足が長いので、まだ離れていると思っていてもキックが飛んできた。

最初2発ハイキックを腕で受けたとき、一瞬だけ「エッ凄く強い方?」との思いがよぎった。しかし、考えている間もなく次の攻撃が始まったのでこちらも応戦。応戦は得意。

足を掴んでの攻撃は反則。あれで減点を取られたのかも知れない、掴むつもりはなかったが、防御本能からか掴んでパンチをしていた。それで相手の顔面に隙があることがわかったのは大きな収穫だった。

相手は3回首を掴んで膝蹴りをしているが、あれも今回のルールでは反則のはず。

動画で見るとパンチをもらっているようにみえるが、有効なパンチは一つも当たっていない。逆にこちらはタイミング良いパンチで相手を転がしている。

相手のキックは綺麗だった。一発だけ、左わき腹にいいミドルが入った。

自分のキックはひどいものだ。ローキックしか蹴らないと決めいたが、自分のローキックで自分がバランスを崩しているのだから話にならない。

そして、今回の最大のダメージはローキックから始まった。渾身のチカラを込めて右ローを蹴ろうとしてそれが浅く入ってしまった。足先だけ、相手の膝あたりに入ってしまい完全なる自爆だ。右足親指とひどく痛めた。

試合中は気にならなかったが、試合直後から激痛と腫れが始まった。

試合中、セコンドの先輩の声はよく聞こえた。「ジャブから行こう」という指示に従いジャブを打っていった。相手が疲れ始めているはずと思ったし、こちらはスタミナには自信があった。とにかく、前に出ようとした。

途中、相手は3回倒れている。レフェリーが止めてくれなければ、倒れている相手に襲い掛かっていたかもしれない。獣のようだ。

しかし、動画で見る限り自分のパンチもグダグダだ。まるでスローモーションだ。あんなパンチで倒せるわけがない。

最後の数秒には一つ心残りがある。

一瞬、膝蹴りで飛び込みたい衝動にかられたのだ。それをしなかった。

戦術的にはどうかわからないし、相手に対する遠慮があった。

衝動にかられたのにそれをしなかった、といことだけは自分のこころに刻んでおこうと思う。

終わって

試合が終わった瞬間、勝てたんじゃないかと思いました。驕りでした。

こちらも簡単に振り返ります。


相手のキックの上手さとこちらのキックの下手さでそもそもレベルが違った。

判定は引き分け- 格下なのに引き分けに持ち込めただけでも上出来。

自分としては気持ちで負けずに前に出られたことが一番嬉しかった。

終わるとセコンドの先輩方から「良くやった」と言っていただけて、すごく気が楽になった。

応援に来てくださっていた皆さんも笑顔で迎えてくださり、とても嬉しかった。

終わるとすぐに相手の方が挨拶に来て下さり「キックがお上手ですね」と言ったら、「圧が凄くて、、、」と返してくださった。

怪我もなさそうだったので安心した。一瞬「怪我はないですか?」とお聞きしようとしたが、思いとどまった。心配でなく、尊敬の念を貫こうと思った。

その直後、右足を踏むのが困難になった。例のローキックである。

セコンドの先輩方と応援に来て下さった皆さんへの感謝の気持ちが溢れてきた。

足を引きずりながらシャワーを浴びてから先輩方と応援の皆さんのところに行き、感謝の気持ちをお伝えした。

リングサイドで応援してくださった皆さんと少し話しながら、玉井千恵先生(がレメディーを下さると同時に右足親指にレイキをして下さった。それであっというまに痛みを感じなくなった。そのおかげで、家まで帰ることができた。

(48時間後の現在、見た目はぷっくり紫の紅あずまであるが痛みは峠を越えた)

応援に来て下さった皆さんと帰路につきながら食事をした。右足以外元気だったし、気分は凄く良かった。頭はあまり働いていなかったことは、お会計のときにわかった。

息子にも来てもらっていた。自分が前に出る姿を見せたかったし、息子に見せられる試合をしようと心に決めていた。そして息子に、普段からお世話になっていて応援にも来てくださっている皆さんに会って欲しかった。それが全部叶って、とても嬉しい晩餐だった。

その日に見たFacebookに、11月9日が特別に縁起の良い日だという投稿があった。

一粒万倍日 大明日、天恩日 と三つ特別な日が重なっているらしい。

この無謀とも思える挑戦で得たものは多いが、さらにこの縁起にも大いに乗っかろうと思っている。


この挑戦は自分の人生の一大イベントでした。それは試合前に思いもよらない方面でもカタチになっていました。しかし、その真の意味を決めるのはこれからの人生だと思います。

応援してくださった皆さん、見守って下さった皆さん、

ありがとうございました!

 

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